サンピエトロ大聖堂クーポラ
サンピエトロ大聖堂のクーポラ(ドーム)
Credit: Yuki Kai

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早朝スタートでクーポラの待ち時間ゼロ

時差ボケで水曜日だと気づかずにクーポラにのぼりに来て、「今日は法王さまのスピーチがあるから1時までは入れないよ!」と軽くかわされたその翌日。

(前日の法王謁見の様子は ローマ法王謁見:法王さまを近くで見る をごらんください)

引き続き軽い時差ボケのせいか全員自然に6時台に目がさめ、折角早く起きたので早朝スタート。

もはや行きつけのお店となったバールでコーヒーとコルネットをいただき、前日と同じくローマの下町を歩いてサンピエトロ大聖堂へ向かいます。

昨日の人混みと熱狂が夢のような人影まばらでひっそりとしたサンピエトロ広場を横切り(ひ、広い)、クーポラのある側の列柱(大聖堂むかって右側)の入口へ。

荷物検査を通ってクーポラのチケット売り場(下の写真の矢印の方向)へ向かいます。

チケットの刻印は8時32分、待ち時間はゼロでした。

サンピエトロ大聖堂
Credit: Yuki Kai

迷う必要なし!クーポラはエレベーターでのぼる

クーポラチケット
Credit: Yuki Kai

エレベーター Ascensore のチケットはひとり10ユーロでした (2018/6/7)。

コロッセオは子どもは無料でしたが、ここは子ども割引ナシ。

階段で行くなら2ユーロくらい安かったはずです。

え? 2ユーロでも節約したい?

2ユーロって今日の相場で260円ですが、本当に?

確かに、エレベーターでのぼれるのはドームのふもとまでで、そこからは階段です。

エレベーターありなし、どちらのチケットを買っても階段をのぼることには変わりありません。

でも…エレベーターのチケットの場合、段数にして320段のぼります。

これ、相当きつかったですよ?

わたしは普段アウトドアが好きで結構ムリめなトレイルも経験していますが、そのわたしでも320段、結構つらかったですよ?

岩山トレイル
普段はこんなトレイルものぼります (Picacho Peakにて
Credit: Yuki Kai

これがエレベーターなしのチケットだと合計551段のぼることになります。

551段です。

エレベーターなしのひとは全員必死な形相でエレベーターの踊り場に到着して、クーポラの320段の階段の前ですでにハーハーと息切れしてましたよ?

悪いことは言いません。

罰ゲームでもないかぎりエレベーターのチケットを買いましょう!

クーポラの階段をのぼるという修行

クーポラ階段入口
Let’s go!
Credit: Yuki Kai

今思えば、クーポラをのぼりきるのは修行でした…。

気を付けてほしいポイントをいくつかお伝えしますね。

その日の体調でクーポラにのぼるか決める

バチカン クーポラ
ドーム型の屋根の内側をのぼる 
Credit: YTPHD

体調が悪い人や心臓が弱い人はたぶんやめたほうがいいくらいキツイ階段です。

また、わたしのように内耳が弱くてめまい持ち(アメリカでは vertigo と呼ばれます)の方もめまいが来そうな日は要注意です。

当日クーポラにのぼる前はいたって普通の体調で、めまいが来る兆候(わたしの場合は耳鳴りや耳の内側が閉じているかんじがしたり、軽くフラフラします)もなかったのに、せまいクーポラ内をぐるぐる回っているうちにもうとにかく気持ち悪くなり、ひどい頭痛がして吐きそうでした。

壁がドーム型にカーブしているところをぐるぐるのぼっていくので、視覚的にも気分が悪くなってしまったのだと思います。

後日行ったピサの斜塔も床ごと傾いていて、あの気持ち悪さと通じるものがありました。

同行者に弱音を吐くのもままならないほど気持ち悪かったのですが、なんとかのぼりきりました。

でも実はサングラスの下ではあまりの気持ちの悪さに涙ぐんでいました。

(大人なので泣きませんでしたよ。)

あぁ、思い出しただけでフラフラしてきます…。

体調が悪いときは、このために遠くから来たから!などとムリせずに最初からパスすることをおすすめします。

クーポラ階段
クーポラの階段(左)
終盤には手すりがわりのロープも(右)
Credit: Yuki Kai

もう断然登山もOKくらいのフラットな靴がおすすめです。

間違っても7センチヒールとかもってのほかです。

なにを隠そう、ハイヒールの靴で死にそうになっていたのはこのわたしです。

あぁ、またもや残念な場面…。

前日フォロロマーノとパラティーノの丘を歩き回った挙句に、デモで道路が通行止めになったので遠くのバス停まで歩いたわたしの足はサンダルのひもの部分で足の甲が擦り切れて、それは痛々しいことになっていました。

何か所か血が出ていて(涙)バンドエイドを貼っても同じサンダルを履くのはとてもムリ。

傷が残ってしまったらシニア脚モデルの夢はあきらめないといけないかもしれません(泣)。

ヒールのサンダルはすり切れた部分にはあたらずに無痛で歩けたので、その靴を履いていたのですが、のぼり始めてすぐに膝上の筋肉に効いているのがわかりました。

階段をのぼるにつれ膝から上がものすごく重く感じてきて…。

さらに、階段はすり減ってツルツルなので、滑らないように脚に力が入ります。

ようやくクーポラをのぼり切ったときには膝上が5cmも減っていました!!!(ウソです)

もしあなたが脚痩せを目指しているのでなければ、クーポラはフラットな靴でのぼりましょうね。

美脚を夢見るあなたも安全のためにフラットな靴がおすすめです。

特に雨の日など階段が濡れているときは滑らないように気をつけてくださいね。

疲れたらムリせず休む

クーポラの窓
時折窓から外の風が
Credit: Yuki Kai

階段はひとりずつしか進めないくらい狭いのですが、ところどころに脇によけられるスペースがあります。

あーもうフラフラ!となったらムリせずに脇によけて休みながらのぼるといいですよ。

毎回スペースを発見するたびに休んでもいいくらいです。

お水もあるといいですね。

サンピエトロ大聖堂
クーポラ内部 Credit: YTPHD

クーポラからの絶景に感動

なんとか修行を無事終えてクーポラに到着すると、見たかったこの絶景が待っていました?

サンピエトロ広場
Credit: Yuki Kai

これこれ!

これを自分の目で見たかったんです?

めまいと頭痛と貧血でフラフラしながらも大感動です。

東向きで早朝なので塔や聖人像の影がまっすぐこちらを指しているのも気持ちいい。

なんなんでしょうか、この美しさ!!!

サンピエトロ広場の形とデザインのシンメトリー具合がもうたまらなく好きなんです。

広場を設計したのは、彫刻家で建築家のバロック芸術の大巨匠ジャン・ロレンツォ・ベルニーニさまです。

クーポラからは 広場以外にも360℃ぐるりと景色を楽しめますよ。

バチカン クーポラからの眺め
Credit: Yuki Kai

聖人像や売店もチェック

サンピエトロ大聖堂聖人像
Credit: Yuki Kai

クーポラを下りてエレベーターのあるレベルでは広場を見下ろす聖人像の後姿を見ることができるほか、カフェや売店もあります。

カフェでは飲み物(コーヒー、お水、ジュース、ビール)やクロワッサン、ケーキ、サンドイッチ、ピザ、アイスクリームなどを売っていて、コーヒー1ユーロ、クロワッサン1.2ユーロとなかなか良心的なお値段でした。

サンピエトロ大聖堂のカフェ
サンピエトロ大聖堂のカフェ Photo Credit: YTPHD

わたしはまだその時点では気持ちが悪かったのでカフェはパスしたのですが、売店で可愛いブレスレットを見つけました。

ブレスレットはひとつたったの3ユーロで、値段から判断するとたぶんそのうち銀色の部分の色が変わってくるのでしょうが、とても気に入ったので帰国後もしょっちゅう身に着けてバチカンを思い出しています。

ブレスレット
Credit: Yuki Kai

おわりに

いかがでしたか?

サンピエトロ大聖堂のクーポラはのぼる価値大アリの素晴らしい名所です。

体調の悪い方にはおすすめしませんが、バチカンに行く機会があればぜひクーポラにのぼって素晴らしい景色を堪能してはいかがでしょうか。

絶景ですよ!

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