モンマルトルの八百屋 映画アメリ
Credit: Yuki Kai

パリでしたいことのひとつに、映画「アメリ」に出てくる場所に行ってみるというのがありました。

ネットで検索すると、わたしが考えることをすでに実行した人たちは世界中にいて、地図つきの詳しい情報が簡単に見つかるのでありがたい限り^^

本格的にアメリ詣でするならパリ市内にたくさんスポットがあるのですが、今回はモンマルトル散策のついでに気軽に行けるところを歩いてみました。

今日はそのときのことを綴ってみたいと思います。

地下鉄でモンマルトルへ

アメリに出てくるサクレ・クール寺院への最寄り駅はメトロ2号線のアンヴェール(Anvers)駅とメトロ12号線のアベス(Abbesses) 駅です。

あなたがアメリファンなら、ぜひ映画の重要シーンが撮影されたアベス駅へ。

わたしはバスティーユから出発したので、まずはメトロ1号線でコンコルド駅まで行って、そこで12号線に乗り換えです。

1号線の電車内では、大昔にパリに来た時と変わらずアコーディオン弾きのおじさんが電車の中で演奏していて、1曲終わると寄付を募りながら隣の車両に歩いて行くという光景が健在。

コンコルド駅で乗り換えると、12号線の電車はレトロというか…ちょっと古いタイプでした。

電車のドアが自動で開くわけではなく、乗る人がハンドルをガチャっと開けて乗り込みます。

わたしは…ガチャッの部分が上手くいかずドアが開かなくて焦りましたが、幸い乗客のお兄さんが気づいて車両内側から開けてくれました。

アベス駅

アベス駅
Credit: Yuki Kai

映画では、アメリがアベス駅の電車乗り場に近づくにつれ音楽が聞こえてきます。

その音楽を流しているのは盲目の老人で(後のシーンでアメリが駅の入口まで通りの様子を教えてあげながら連れて行ってあげるあの老人です)、アメリは彼に小銭をあげます。

その直後、証明写真機の下を探っているニノに出会い、バチバチバチッと目が合い、アメリの心臓がバクバクしてしまう、あのシーンです。

このアベス駅、地上に出る階段がぐるぐると結構長い…。

でも途中に可愛いタンタンのポスターなんか貼ってあって和みました。

タンタンのポスター
Credit: Yuki Kai

ジュテームの壁

アベス駅から地上に出てすぐのところに、アメリの映画には出てきませんが、ジュテームの壁(Le mur des je t’aime)という人気の観光スポットがあります。

2000年に造られたこの壁には「I love you」を250の言語で311回書かれています。

ジュテームの壁 Credit: Yuki Kai

壁にたくさんある赤い模様はハートの断片だそう。

ここで告白された愛は永遠に続くといわれているそうですが、あぁ、わたしはこの日おひとり様だったのでした(涙)

参考:Paris Official website of the Convention and Visitors Bureau

テルトル広場

サクレ・クール寺院へはケーブルカーで上れますが、わたしはまわりの観光客の波に乗って歩いていたら、いつの間にかモンマルトルの丘の階段を上っていて、そのまま上り切ってしまいました(笑)

モンマルトルの階段
モンマルトルの丘
Credit: Yuki Kai

階段は結構上りますが、〇〇の塔みたいな狭い閉じられた空間の階段をぐるぐる上るのではなくて(たとえばバチカンのクーポラ)、

オープンスペースだし、途中カフェや可愛いお店のショーウインドウなんかもあるので飽きずに歩けます。

モンマルトル ショーウインドウ
Credit: Yuki Kai

階段を上り切ると、テルトル広場(Place du Tertre)です。

ここも映画に出てくるわけではありませんが、モンマルトルらしい雰囲気満載なのでぜひ立ち寄ってみて。

カフェにぐるりと囲まれたテルトル広場では、絵描きさんたちが似顔絵を描いています。

テルトル広場
モンマルトル テルトル広場
Credit: Yuki Kai

好みの絵のスタイルの絵描きさんがいたら1枚描いてもらうのも、旅の記念になりそうですね。

サクレ・クール寺院

サクレ・クール寺院
サクレ・クール寺院
Credit: Yuki Kai

テルトル広場からほんの少し歩くとサクレ・クール寺院です。

丘の上にそびえ立つ美しい寺院、わたしが行ったときは観光客でごった返していました。

階段に座ってパリ市内をゆっくり眺めてみてくださいね。

サクレクール寺院からの眺め
サクレ・クール寺院から眺めるパリ
Credit: Yuki Kai

ムッシュー・コリニョンの八百屋さん

Au Marche de la Butte
Credit: Yuki Kai

アメリの映画で、店先で早口で喋りまくっていた八百屋さんのムッシュー・コリニョンを覚えていますか?

ロケのあったお店は実際に今も八百屋さんで、店名はAu Marche de la Butte。

Maison Collignon の看板がアメリファンには嬉しいですね。

Au Marche de la Butte

56 Rue des Trois Frères, 75018 Paris, France

アメリが働いていたカフェ Café des Deux Moulins

 Café des Deux Moulins
Café des Deux Moulins
Credit: Yuki Kai

おなかが空いてきたので、お昼ごはんを食べにアメリが働いていたカフェ Café des Deux Moulins へ行ってみました。

カフェはちょうどランチ時間だったのもありほぼ満席。

お客さんは外国からの観光客が多いかんじです。

店内は旗や風船などの余計なデコレーションが映画の雰囲気をぶち壊していて大変残念…。

でも、もしかしたらこのカフェは本来はこんなお店で、映画の中でだけアメリバージョンのインテリアだったのかもしれませんけど…。

とはいえ、カウンター席はアメリの世界です。

カウンターに座るお客さんは地元のレギュラーの方々っぽく、読み終わった新聞をお客さん同士で交換していたり、店員さんとのやりとりの様子が映画でのカフェのシーンを彷彿とさせてくれました。

タルティーヌ サラダ ワイン パン カフェ
Café des Deux Moulins
Credit: Yuki Kai

さて、あなたがアメリファンならこのカフェは絶対に外せないスポットですが、

このカフェではコーヒーやワイン、クレームブリュレくらいにしておいて、

ごはんはほかに雰囲気が良くて美味しそうなカフェがモンマルトルに山ほどあるので、別のカフェでいただく、というのも一案です。

というのも、わたしはその日のランチのタルティーヌを食べたのですが、味はまぁ普通で、他のテーブルのごはんも普通そうなかんじだったので。

あ、ワイン(コート・デュ・ローヌ)は美味しかったし、右隣のテーブルの人が食べていたクレームブリュレも大きめで美味しそうでした。

クレームブリュレ
デザート探偵、今回も撮影に成功
Credit: Yuki Kai

そうそう、肝心のカフェの外観の写真は見事に撮り忘れました…。

Café des Deux Moulins 

15 Rue Lepic, 75018 Paris, France

tripadvisor のレビュー

さっくりまわるアメリ詣でコース地図

アベス駅からスタートしてサクレ・クール寺院、ムッシュー・コリニョンの八百屋さん、 Café des Deux Moulins といったアメリスポットに加え、ジュテームの壁、テルトル広場なども見て歩いたコースはこんなかんじです。

モンマルトル地図

帰国後知りましたが(またか!)ルイーズ・ミシェル広場(Square Louise-Michel)から見上げるサクレ・クール寺院の風景が美しいらしいです…。

ですので、アベス駅からまずはルイーズ・ミシェル広場の方に行って、そこからケーブルカーで丘を上ってサクレ・クール寺院に行くのもいいですね。

おわりに

いかがでしたか?

モンマルトルは芸術家が集った街らしい風情ある雰囲気で、歩くのが楽しいところです。

時間に余裕があればニノが覗いた双眼鏡などを探してみたり、アメリ関連以外にも美術館やゴッホが住んでいた家などに寄ってみるのもいいですね。

歩いていると行列のできているパン屋さんもあったし、

宿泊先のアパートのオーナーさんによると、モンマルトルはお洒落なお店や服地のお店も結構あるのだそうですよ。(←これも見事に見逃しました)

ではでは、モンマルトルでアメリスポットを巡りながらのお散歩、どうぞお楽しみください♪

モンマルトルのカフェ
モンマルトルのカフェ
Credit: Yuki Kai

ほかのパリ記事も読んでみませんか?

パリのアパートで暮らすように旅する

パリを歩きながら聴きたい曲

ブフ・ブルギニョン(牛肉の赤ワイン煮込み)レシピ

Similar Posts