ナロウズ（ザイオン国立公園）で川を歩くハイキング

ザイオン国立公園のナロウズ（The Narrows）は、前回の記事でご紹介したエンジェルス・ランディングと並び、ザイオンらしい素晴らしい自然が楽しめます。

特に川の中をバシャバシャ歩くナロウズは、エンジェルス・ランディングより難易度が低いし、

あなたが高所恐怖症でも大丈夫なので、ザイオン国立公園の中でわたしのイチオシ。

お天気が許せば、ぜひぜひ行ってみてほしいおススメの場所です。

この記事では、ザイオン国立公園ナロウズの川を歩いた体験を綴ります。

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ナロウズを歩く

ナロウズはザイオンキャニオンが一番狭くなっている部分で、渓谷の素晴らしい景色を楽しみながら水の中を歩くことができます。

ナロウズに行くには、シャトルバスをテンプル・オブ・シナワヴァ（Temple of Sinawava）で降り、舗装されたリバーサイドウォーク（Riverside Walk）を1マイルほど歩くと入口に到着します。

ここからバージンリバー（Virgin River）に入れますよ！

ザイオン国立公園　ナロウズ入り口Narrows Zion National Park — ナロウズ入り口
Credit: Yuki Kai

上の写真はナロウズの入口です。河原の石がゴロゴロしていますね。ここは、とりあえずここまで来てみたけど、どうしようかな～、入ろうかな～、でも水冷たいし～、と考え中のひとが多そうでした。

そして、入口からほんのちょっと先は、入ってみたけどやっぱり水冷たいし、どうする～？ってかんじのひとがちらほら。

1秒も躊躇することなく、バシャバシャとどんどん歩いて行くのは、もちろんわたし(笑)

水の中のトレイルを歩くのがハイキングの中で一番好きなんです！

思えば、ナロウズにいる間中はしゃいで子ども状態でした。

こんなに水の中を歩くのが好きなのは、たぶん、子どものころ夏休みはいつも祖父母の家で過ごしていて、川や滝で遊んでいたからかな…？

妹と従兄弟ふたりと、川で遊んだり、おじいちゃんにボートに乗せてもらって魚釣りしたり、おばあちゃんが出してくれるスイカやぶどうを食べたり、クワガタやカブトムシをつかまえたり、夜はみんなで花火をしたり。

たぶん、そんな夏の思い出と川が結びついているのでしょうね。

この日のナロウズは時折深いところもありましたが、背の低いわたしでも問題なくかなりの距離を歩けました。

ザイオン国立公園ナロウズ　Zion National Park — ザイオン国立公園ナロウズ
Credit: Yuki Kai

水の中をバシャバシャ歩くのも楽しいし、目の前に次から次に現れる岩壁の景色も美しいし、それはそれは大満足のハイキングでした。

ウォーターシューズとトレッキングポール

川底は砂地だけでなくゴツゴツした岩だらけのところも多かったので、ウォーターシューズを履くのがおすすめです。

ビーチサンダルは川の流れにからめとられて脱げてしまうのでおすすめしません。

ほかには、流れが急なところなどは、トレッキング・ポールがあると歩きやすくなり便利です。

ナロウズおすすめの時期

ナロウズに行くのにベストの季節は晩春から夏といわれています。

この時期が一番水の温度が高いからです。

とはいえ、その季節は鉄砲水が起こりやすいので注意してくださいね。

秋は夏に比べるとわりとお天気が落ち着いているとされますが、水が冷たくなるのと、日が落ちるのが早くなるので遊べる時間が短くなります。

わたしが行ったのは10月で、長袖のジャケットがいる気温でした。

水は冷ためで、脚が冷たさに慣れるまでちょっと時間がかかりました。

冬から早春は水が冷たく、また雪解け水のために水量が増えます。

ちなみに、夏に行かれた方は半袖のシャツで遊んで快適だったそうです。

鉄砲水（Flash Flood）に気を付けて

ザイオン国立公園　Narrows Zion National Park — ザイオン国立公園ナロウズ
Credit: Yuki Kai

リバーサイドウォークにある鉄砲水が起こりそうかどうかを示す看板です。

左の黄色から右の赤に近づくにしたがって、鉄砲水が起こる確率が高くなります。

この日はオレンジで、うーん微妙。自己責任ということですね。

ところで、ナロウズは、雨や雪解け水などによって川の流れが150 CFS（立方フィート/秒）を超えると、立ち入り禁止になります。

また鉄砲水注意報（Flash Flood Warning）が出た場合も同じく、立ち入り禁止になります。そのときは、注意報解除から2時間経つと再オープンになります。

わたしの元同僚の知り合いはナロウズで鉄砲水に飲まれて亡くなってしまいました…みなさんは危険のあるときは川に入らないでくださいね。お願いします。