マドレーヌはクラシックなフランスのお菓子のひとつですね
ロレーヌ地方のコメルシーが発祥とされるマドレーヌ。
プルーストの「失われた時を求めて」(長~~~い小説です)にも登場します。
小麦粉、バター、卵、お砂糖をドロドロに 練り混ぜ、寝かせてから焼くのが伝統的な作り方ですが、今日ご紹介するのは、わたしがアメリカに来てから知った全卵を泡立てて作るレシピ。
オリジナルレシピはお洒落なキッチンアイテムが見つかるお店 ウィリアムズ・ソノマWilliams Sonomaの創始者 チャック・ウィリアムズさんのレシピで、ウィリアムズ・ソノマのウエブサイトで公開されています。
ちなみに、わたしが持っている貝型もウィリアムズ・ソノマで購入したノンスティックのものですが、適度な重さがあるのと、焼きあがったマドレーヌがスルンと滑ってくれる優れモノです。
オリジナルレシピはこちら? Williams Sonoma Chuck Williams’ Madeleines
この記事のレシピはチャックさんのレシピからお砂糖の分量を減らし、作り方も若干変更したものです。
焼き時間10分前後で気軽に作れるので、娘と一緒に住んでいたときにはしょっちゅう焼いていました。
マドレーヌ 材料
貝型12個分
小麦粉 ½カップ = 60 g
ベーキングパウダー 小さじ1/2 = 2 g
塩 ひとつまみ
卵 1個 = 50 g(室温に戻す)
砂糖 1/6カップ (1/4カップの2/3です?)= 33 g (チャックさんのレシピは1/4 カップ = 50 g)
無塩バター 大さじ4(½本) = 57 g
お好みでバニラエッセンス、ローズウォーターなど 少々
参考:King Arthur Ingredient Weight Chart
材料メモ
小麦粉は薄力粉(アメリカではCake flour と呼ばれます)を使うのがベストですが、All-purpose flour (中力粉)を使っても問題なく焼けます。わたしのおススメのアメリカの小麦粉ブランドは
King Arthur です。大手ブランドの小麦粉はマズいものが多いので要注意。
お砂糖の分量はチャックさんの分量でも甘すぎではありませんが、あまり甘くない方が良い方はこのレシピの分量で。
計量カップはアメリカサイズ(1カップ = 236.6 cc)です。
わたしはこのマドレーヌを作るときは計量カップを使いますが、お菓子をきっちり作りたい人は計量カップではなく実際に重さを測るのがベストです。
作り方
1.型にバターを塗り粉をふっておく。(ノンスティックなら必要なし)
2.バターを4等分に切ってレンジで様子をみながら溶かし冷ましておく。
3.小麦粉とベーキングパウダー、塩を混ぜ、粉ふるい器、ザルなどでふるう。
4.室温に戻した卵と砂糖を水分・油分のないボールに入れ、電動ミキサーで白くもったりするまで泡立てる。
5.2の粉を入れゴムベラなどで軽く混ぜる。
6.溶かしバターをまわしかけ、全体がなじむようさっくり混ぜ合わせる。(バニラなどを入れたい人はここで投入。)
7.貝型にスプーンまたは絞り出し袋で型の3/4ほど生地を入れ、400℉(204℃)で8~10分くらい焼く。楊枝をさして何もついてこなければできあがり。
8.網の上で冷ます。
アレンジ例:マロンペースト入りガレット風マドレーヌ
マドレーヌは、貝型や大きなオーブンがなくてもできますよ。
今日はうちにあるオーブントースターのようなオーブンで焼いて上手くいきました♪
このオーブンには前述の貝型は入らない?ので、アルミのカップに生地を大さじ1くらい入れて、上から栗のペーストをボトッと落として焼いてみました。
本来お菓子は焼きすぎは禁物。
このマドレーヌも、本当は焼き時間10分くらいでまだ表面には焼き色があまりついてないけど底は焼き色がついているくらいがしっとり感の残る焼き加減なんです。
でも、今日はあえて表面にも焼き色がつくまで、計18分ほど焼いて、ガレット風な焼き加減にしてみました。
栗のペーストの水分が飛んでますます凝縮され、思ったとおりの仕上がりになって嬉しい♪。
栗のペーストのかわりに濃度の高いジャムや粒あんを使うのも良さそうですね。
追記:お菓子をしばらく焼いていなかったわたしの残念な言い訳
数日前から栗のペーストを使ってお菓子を焼きたいな~と思っていたところ、今朝とても早く起きて時間があったので、早朝からお菓子を作りました。
実はお菓子を焼くのは数年ぶり。
昔はお菓子作り大好きで、結構込み入ったものも作っていたのに、ここ数年作っていなかったのは、今住んでいるところにオーブンがないから。
…というのはわたしの呆れる言い訳です。
ほんとはオーブンあるんです。
それが、アメリカの一般的な家についているあらかじめキッチンに埋め込まれた大きなオーブンではないというだけ。
今あるオーブンではわたしが持っている焼き型のほとんどが入らないので、なんとなくお菓子を作る気分にならなかったんです。
そういえば、まだ日本にいたころ、私が持っていた日本のオーブンを見たアメリカ人知り合いが「Huh? This is not an oven! 」なんて言い切るので、失礼な!と思ったことがあったのですが、
なんと、長年アメリカに住んで、わたしも知らないうちにその失礼なアメリカ人と同じようなことを思っていたのですね。
あぁもう、残念だな、わたし…。
実際このオーブンでお菓子を焼いてみたら、ちゃんと焼けるし、小さなカップを天板に並べて焼いたので、焼きムラが出るのはこの箇所とか、大きなオーブンより少し時間がかかるとか、オーブンのクセもわかりました。
そんなわけで、自分の好きなことを自分の思い込みでやってなかったのをちょっと反省した朝でした?
色々決めつけないで、今あるもので工夫してやってみるのは大事ですね。
あなたも〇〇がないからできない!とか、〇〇はあるけど△△機能がついてないからムリ!なんて思ってること、ありませんか?
もしかしたら、それってあなたの思い込みかも?
もしかしたら、ただの言い訳かも?
工夫すれば問題ないかも?
ぜひクリエイティブに考えてみてくださいね!
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