エミリア・ロマーニャ州地図
エミリア・ロマーニャ州 
Source: TUBS

エンツォ・フェラーリ・ミュージアムのあるモデナはエミリア・ロマーニャ州に属します。

バルサミコ酢で有名なモデナですが、エミリア・ロマーニャ州にはほかにボローニャハムボロネーゼソース発祥の地ボローニャ(州都)や、パルマハムで有名なパルマがあります。

またパルミジャーノ・レッジャーノはこの地方の特産です。

食的に大変豊かな印象ですね。

この記事では、2018年6月、モデナのトラットリア Aldina でいただいたエミリア・ロマーニャ料理をご紹介します。

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地元民に人気のトラットリアでエミリア・ロマーニャ料理を食す

トラットリア
Trattoria Alodina
Credit: Yuki Kai

エンツォ・フェラーリ・ミュージアムを見学した後、地元のお店の中でレビューがとても良いトラットリア Aldina に行ってみました。

モデナのトラットリアのメニュー
Credit: Yuki Kai

建物の入口のメニューを見ると、セコンディ(パスタなど)が8ユーロから、タリアータ13ユーロとなかなか良心的なお値段。(2018年6月現在)

メニュー一番上の Coperto 2ユーロはコペルトつまりカバーチャージです。

イタリアのレストランのほとんどでコぺルトをチャージされていましたので、コぺルトがあるのが普通と思っておくといいですね。

狭めの階段をあがって2階にあるトラットリアへ。

ちなみにみなさんすでにご存じでしょうが、ヨーロッパでは2階は1階と呼ばれます。

店内は外から見るより広く、なんとなくレトロなかんじのインテリアで、わたしは好きな雰囲気。

テーブルはほとんど埋まっています。

折角食べるなら地元の人に人気のお店で食べたいので、ほぼ満席なのはとても良いサインです。

幸いすぐにテーブルに案内されました。

このトラットリアには印刷されたメニューはなく、その日のメニューをウエイトレスさんが読み上げながら説明してくれます

幸い英語OK?

たぶん料理は10個くらいだったかな?

わたしの記憶力ではもう5個目くらいで最初の料理が何だったか忘れてしまうので、たくさん質問しました^^

でも嫌な顔しないで優しく接客してくれましたよ。

タリアテッレ・アル・ラグー

タリアテッレ・アル・ラグー
Credit: Yuki Kai

ウエイトレスさんの読み上げメニューはどれも美味しそうなものばかりだったのですが、ある時点でわたしの心は決まっていました。

タリアテッレ・アル・ラグー(Tagliatelle al Ragù)?

ボローニャ風ラグーソース(Ragù alla bolognese)、つまりわたしのイタリア食べ歩きミッションのひとつ、ミートソースがたっぷりかかったパスタです。

あぁ?

ローマで食べたミートソースよりもっとお肉が入っていて、その分脂肪分も多めです。

トマトも入っているけれど、玉ねぎやセロリなどの他の野菜も一緒に煮込んであります。

そこに、卵色の手打ちタリアテッレ

このコンビネーションは最強です。

グラミーニャ・コン・ラ・サルシッチャ

ブカティーニ・ラグー
Credit: Yuki Kai

わたしたちが頼んだもう一皿は、ウエイトレスさんおすすめの地元料理(=エミリア・ロマーニャ料理)グラミーニャ・コン・ラ・サルシッチャ(Gramigna con la salsiccia)。

グラミーニャというこのパスタ、初めて見ました!

グラミーニャはブカティーニを短く切ってねじったもの。

エミリア・ロマーニャ地方特産のパスタです。

この日食べたグラミーニャも手打ちで、卵色のプレーンとほうれん草を練り込んだ緑色の2色使い。

分厚さがいいですよね。

そしてサルシッチャも初耳。

サルシッチャは腸詰です。

豚、仔牛、豚と牛をあわせたものなどいくつかバージョンがあります。

イタリアではなんと生で食べることも多いそう!

アメリカのBulkで売っているひき肉状のイタリアンソーセージに近いかもしれません。

でもアメリカのは決して生では食べませんよね。

このパスタのソースはラグーソースに見えますが、お肉がサルシッチャ。

写真を見ればみるほど食べたくなってくるので、再現レシピ実験待ちリスト入りです。

手に入りやすい材料でできるレシピを公開しました。

「トマトとイタリアンソーセージのトロットレ」レシピ

トラットリア・アルディーナ 場所とレビュー

トラットリア・アルディーナ
トラットリア・アルディーナ
Credit: Yuki Kai

Trattoria Aldina
Via Luigi Albinelli 40, 41121, Modena, Italy
Tripadvisor のレビュー

Modena Map

お店は市場(Mercato Albineli)の向いの建物の2階です。

窓際に黄色に赤字のお店の名前の看板、入口に金属製の小さな看板があります。

ウエイトレスさんメニュー読み上げ対策

冒頭でもお伝えしたのですが、このレストランは印刷されたメニューがなく、ウエイトレスさんが読み上げたものを聞いて注文します。

それはちょっと大変かも?とか英語が厳しいウエイトレスさんに当たってしまったときの対策として、

Tripadvisor に投稿されている写真から食べたいものを見つけておいて、困ったときには写真を見せて「これある?」と聞く作戦はいかがでしょうか?

もしその日その料理がなくても、似ているものをおすすめしてもらえそうな予感がします。

あとは、お行儀悪いかもしれませんが、他のテーブルで美味しそうなものを食べている人がいたら、「あの人と同じものを」と頼むというのも一案です。

トラットリアのまわりをちょっと散歩

市場 Mercato Albineli

イタリア、モデナの市場
Credit: Yuki Kai

トラットリアの前の市場(Mercato Albineli)にも寄ってみました。

野菜、果物、チーズ、生パスタ、そしてお肉に魚介類と、美味しそうな食材のオンパレード?

イタリアの豊かな食文化を感じることができます。

モデナの市場
Credit: Yuki Kai

デリもいくつかありましたので、ここでちょっとずつ味見してみるのも楽しそうですね。

モデナ 市場
Credit: Yuki Kai

Mercat Albinelli
Via Luigi Albinelli, 13, 41121 Modena MO
Mercat Albinelli ウエブサイト

モデナ大聖堂とギルランディーナの塔

モデナ大聖堂
モデナ大聖堂
Credit: Yuki Kai

レストランを出ると左手に美しい教会が見えます。

モデナ大聖堂(Duomo di Modena)です。

ロマネスク建築の美しい教会で、世界遺産に登録されています。

エンツォ・フェラーリ・ミュージアムの記事でも触れた、モデナ出身のテノール歌手パヴァロッティの葬儀が行われたのもこの教会です。

参考記事:エンツォ・フェラーリ・ミュージアム【その1】展示モデル

教会の塔はギルランディーナの塔(Torre della Ghirlandina)と呼ばれ、1179年に建てられました。

上部の八角形の部分と尖塔は、13~15世紀に付け加えられたものです。

その理由は、モデナがボローニャの塔と張り合うため。

どうりでやたらと背が高くて、写真収まりが悪いわけです。

それで、モデナは勝てたのか?ですが、ギルランディーナの塔は89.32m**。ボローニャの塔はツインタワーですが、背の高い方のアシネッリの斜塔(Asinelli Tower)は97.2m。***

モデナ、足りてないじゃないですか!

モデナのライバル心の結果、塔の下の部分はロマネスク様式、八角形の部分から上はゴシック様式になっています。

改めて写真を見ると、なるほど、上の部分はとってつけたかんじ。

もう~、しょうがないですね^^

Duomo di Modena
Corso Duomo – 41121 Modena

おわりに

いかがでしたか?

ヴェローナからフィレンツェに向かう途中に立ち寄ったモデナ。

フェラーリにときめき、エミリア・ロマーニャ料理を味わう有意義な寄り道ができました。

やっぱり旅の寄り道は楽しいですね?

ほかのモデナ記事も読んでみませんか?

エンツォ・フェラーリ・ミュージアム

フェラーリエンブレムの由来|エンツォ・フェラーリ人物像とふたりの息子 ディーノとピエロ・フェラーリ

*Gramigna con la salsiccia, Martino Ragusa, il Blog
**Wikipedia イタリア版、英語版と日本語版では86.12m
***Due Torri e Bologna

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