フェイスブック フェイスブック マーケットプレイス に売ります広告を出して2週目。

前回の記事

フェイスブック マーケットプレイス 断捨離日記 その2 ドタキャンの洗礼

では、ライトなドタキャンから、滅多なことで怒らない優しいワタクシを吠えさせたすっぽかし値切り事件など、はじめの1週間に起こった出来事をご紹介したところでしたね。

今日は、買ってくれたので結果オーライだけど、そのプロセス途中でかんじ悪っ!という微妙なケースをご紹介します。

日本ではこういう売買をしたことがないのでわからないのですが、アメリカでは売る側買う側どちらでもよくあるケースだと思いますので、参考になれば幸いです。

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ソファー再び

ソファー
嵐を呼ぶソファー
Credit: Yuki Kai

前回の記事で、ドタキャンのジャブを軽く打ち込まれたIKEAの白いソファー。

数年前に買ってしばらく使った後倉庫にしまってあったこのソファーは、今もIKEAで売られている定番商品です。

新品で買えば499ドルのところを、199ドルで売りに出していました。

フェイスブック マーケットプレイスに広告を出した当初から問い合わせが多く、ドタキャンされても次に見たい人が常に控えていた人気アイテムです。

3度目のアポイントメントは白人女性。

わたしと彼女の都合が合う水曜日に会う約束をしていました。

が、前日、その時間にカンファレンスコール(インターネットの会議)が入ったから別の日にと連絡が。

あら、また雲行きがあやしいわね、と思っていたら、ソファーが広告に出してる内容どおりだったら買うのでお願いだから取っておいて、と続けてきました。

文面はビジネスライクで信用できそうなかんじだけど、前回絶対買うからとお願いされたので、売約済みの表示を出してホールドした挙句ドタキャンというケースを経験したばかりだったので、今回は少し違う作戦に出ました。

どうしたのかというと、彼女のアポイントメントを木曜の朝に変更して一応ホールドの形をとりつつ、フェイスブック マーケットプレイスの広告は引き続き出したままにしたのです。

そして、見たいと言ってきた人には、あなたの前にアポイントメントが入っているので、その人が買わなかったら見せられますが、その人が買うなら売ります。それでもアポイントメントを入れておきますか?と直球で聞いて、それでも見たいという人は2時間ごとにアポイントメントをセットしました。(ちなみにほかの3人も全員見たいとの返事でした)

これならもし売れたときに、次の人がこちらに向かう前に連絡できそうだし、売れなかったときは次の約束の時間まで近くのスタバで仕事できるようにラップトップ持参です。

約束時間の10分前に彼女から今I10にのって向かっていますと連絡がきました。その後、5分くらい遅れそうと謝りのメッセージが来て、そのあともこまめに連絡をよこして来ます。

あと2マイル!とか、今I10を下りましたとか、わたしが帰ってしまわないように気を使っているよう。

少なくとも、前回のテレビすっぽかし事件のように来てるとウソを言っているわけではなさそうです。

かんじのいい彼女と超かんじの悪い彼

トラック
Photo by Etienne Desclides on Unsplash

さて、ちょっと古めのフォードのトラックから降りてきたのは、わたしくらい小柄な40代くらいの女性と、両腕に入れ墨のあるプロレスラーっぽい大柄な怖めの白人男性でした。

フォードのナンバープレートがコロラドだったので、コロラドの出身ですか?私コロラドにはよく行ってたんですよ~、と会話を始めると、コロラドにいたけど、もともとはドイツの出身なのと彼女が言います。

ミュンヘン出身というので、わたしがミュンヘンに行ったときの話や、彼女がどんなドイツ料理が恋しいかといったはなしをしながら倉庫へ。

そのあいだ男性のほうはむすっとして、わたしと会話する気はゼロのご様子。

倉庫についてソファーを見せると、女性のほうは欲しいものを見たひと特有の目の輝きだったので、あ、欲しかったのねと一目でわかりました。

そこに、ときめきをぶち壊す彼の低いしゃがれ声の最初の一言。

It looks pretty dirty to me.

…超かんじ悪…。

そしてクッションを大きな手でがしっとつかみ、廊下の照明の下に持ち出して

Yeah, very dirty. VERY.

(この最後の VERY に思いっきりアクセントをおく嫌味な言い方、伝わりますか?)

クッションを投げるように戻した後も、お姑さんがタンスのふちを指でつつつ~と滑らせてまぁこんなに!とか言うかんじで

There’s a stain here… here, too…oh here again!

裾の引っ越しのときに汚れた部分にいたっては、呆れたように

Look at this!

……

というかんじで、わたしが汚れている部分の説明をする前にダメ出し完了。

…手間が省けました。

でも、彼の地の底にたどり着きそうなネガティブオーラに反して、彼女の目の輝きは変わらないのです。

彼はさらに続けます。

This is Haitian cotton. We need to buy 〇〇(何か化学品の名前でしたが忘れました)to wash this. Oh dear.

…あら。

いろいろいちゃもんつけているのは値切るためだとわかっているのですが、専門用語を出してゆさぶりをかける作戦のようですね。

代官お前も悪よのぉ、と言ってあげたいところですが…甘いわね。

実はわたしは服を作るのが趣味の元布コレクターです。

世界のコットンの種類、織り方、洗い方はスラスラと語れるレベル。

Haitian cotton は特別な洗剤で洗うのがいいという部分は正しいのですが、そもそもこのソファーの布は Haitian cotton ではありません。

これは彼に逆襲する絶好のチャンス!

でも、そのときわたしにはまだこのカップルの力関係が見えていませんでした。

なので、これはHaitian cotton ではないですと否定はせずに、IKEAのこのシリーズのソファーカバーは洗濯機で普通に洗えますということだけ伝えました。

こういう状況で間違っていると指摘されるとへそを曲げる男性って結構多いですからね。

ダメ出しネタは全部出尽くしたとみえて、彼が彼女に聞きました。

Well, what do you think?

彼女は彼が言ったこと全部聞いちゃいなかったかのように、無邪気にI like it?と。

(そのときわたしは心の中で彼に向かってフフンッと得意げに笑っていました)

数秒の沈黙のあと、Well if you say so と呆れた顔をしながら彼。

あれ?

どうやら最終決定権は彼女にあるみたいですね。

しかし、彼は続けます。

Then we can definitely help her clean out this storage and save her some money.

まぁ、本当のことだけど、次から次へと。

何かこう言って値切れというマニュアルでもあるのでしょうか?

そして、言い方がいちいちとてもイヤミったらしいのです!

結局、今すぐ運び出して返品返金不可の条件で180ドルでお買い上げいただきました。

その日は快晴。トラックの荷台にのせると、白いソファーの汚れはより一層目立つだろうな…

この男性が戻ってきたらイヤだな…。

わたしは、買うと言われた後、もう一度

Are you guys sure?

と、ふたりの目を見て、まるで辞めるなら今よ!と言わんばかりに確認しときました。

そして、ソファーをカート2台に上手に載せて運んでいくふたりを、戻ってきませんようにとお祈りしつつ見送ったのです。

彼らは、戻ってきませんでした。祝

倉庫がガラガラに

倉庫
断捨離前:左奥がソファー(ミッフィーちゃんは非売品)
倉庫
ソファー・椅子・マットレスがなくなってスッキリ

一番場所をとっていたソファーがなくなったので、倉庫がガラガラになりました。

これは、気持ちいい!

この倉庫、小さめのスペースをふたつ借りているのですが、荷物が詰まっているほうを整理して工夫すれば、今日にでもひとつ解約できるかも!

解約すれば毎月の倉庫の家賃が半額になります。

ときめきながら、ソファーの後ろに置いてあったコンソールテーブルのテーブル部分を持ち上げようとすると、う、重すぎて持ちあがりません。

ひとりではムリとあっけなく悟り、解約はまた次回。

でも物が詰まっていたスペースが空くって、ほんとにスッキリするものですね!

この爽快感クセになりそうです。

というわけで、大物はだいぶ片付きましたが、まだまだ断捨離続きます。

あなたが買う側ならダメ出ししてみよう

今回は無事にソファーが売れて持って行ってもらったので、ハッピーエンドでした。

ダメだしの連続、それもものすごく嫌味な言い方でしたが、実はわたしが見落としていた汚れなどもガンガン指摘されました。

最初から汚れを理由に値切られるのは想定していたので、落としどころの値段を設定してはいたのですが、たくさん汚れを指摘されると売る側としては心理的にまけ安くなります。

彼の策略にまんまとはまってますね、認めたくないけど。

ですので、あなたが買う側のときは、今日の記事の彼のようにその商品の欠点を徹底的にあげつらねるのは値切る際に有効だと思いますよ。

あ、性格悪い人に見えることは確実ですが、友達作るのが目的ではないからいいんですよね。

二人組で買いに行くときは、どちらかが徹底的にダメ出し(彼みたいに)もうひとりはフレンドリーな良い人を演じるのもいいですね。

Good Cop, Bad Copごっこ、あなたが次に何か買うときにやってみるといいかもしれません。

でも、やりすぎると怒らせて売ってもらえないってこともあるかもしれませんので、失礼か失礼じゃないかギリギリの微妙なラインをよく見極めてくださいね。

おわりに

猫
Photo by HanLin

フェイスブック マーケットプレイス断捨離2週目。

ドタキャン、すっぽかし、ダメ出し…とネガティブな部分が結構あるにもかかわらず、ますます楽しくなってきました。

いらないものがお金になるのは有り難いし、スペースが空いてビジュアル的にすっきりする爽快感がクセになります。

そして、わたしは本職が数字屋なので、売る前のリサーチと売った後データをとるオタクな楽しみ?

断捨離は、いまやわたしの超お気に入りの趣味です笑

まだまだ断捨離グッズがたくさんあるので、当分この趣味は安泰。

引き続き気づいたことを記事にしていきたいと思います。

今週のアイテム
IKEAのソファー
Pottery Barn の木製トラフ

今週の売上
$205

今週の学び
商品のダメ出しは当たり前

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