フェイスブック マーケットプレイスで不用品を売り始めて3週目。
1週目はドタキャンやすっぽかし値切り事件、2週目はダメ出しの嵐など、ツーソンの底辺に隠されていたネガティブ波動を体感したところでした。
そして3週目。
おかげさまで、フェイスブック マーケットプレイスに広告を出したもののほとんどが売れて、かなり個人売買の傾向がつかめてきたかんじです。
前回までの記事ではネガティブなことばかりお伝えしたので、フェイスブックなどで不用品を売るのは大変!と必要以上に思わせてしまったかもしれません。
でも、安心してくださいね。
実はスムーズに売れるケースの方が多いんです。
今日はドタキャンやダメ出しはナシ!
でも、ほんのちょっとだけひっかかる?的なケースを、英文での実際のやりとりも一緒にご紹介します。
愛しのワッフルメーカー断捨離の理由
日本にいたころ、ワッフルはカフェで食べるおやつ的位置づけで大好きでした。
注文してから焼かれたワッフルに、いちごやバナナ、アイスクリーム、生クリーム、スライスアーモンドなどがトッピングされ、おしゃれな盛り付け。
妹もワッフルが好きだったので、よくふたりで食べて幸せに浸っていましたね。
で、アメリカに引っ越してきてみると、ワッフルは定番朝ごはんメニューのひとつ。
朝からワッフル、嬉しいじゃないですか?
当時使っていたグリル(ジョージ・フォアマンという元ボクサーが売り出して人気商品だった卓上調理器)にワッフル用の天板がついていたので、家でよくワッフルを焼いていました。
その天板のコーティングが剥げて焦げ付くようになったのをきっかけに、前から欲しかったぶ厚いワッフルが焼けるワッフルメーカーを買ったのです。
ホテルのブランチなどに行くとシェフが焼いてくれる、取っ手がついていてくるっとひっくり返すタイプ。
わたしが使っていたのは、Waringというブランドのものです。
市販のパンケーキミックスを使っても美味しく焼けるし、取扱説明書にはレシピが4つついていて、その中のイースト入りの生地を一晩冷蔵庫で寝かせておくレシピを気に入ってよく作っていました。
大事に使っていたので数年たった今も新品同様だし、今でも好きなキッチン用具のひとつ。
大活躍していたのですが、 大きくてしまうのに場所をとるので、残念ながら今のコンパクトなキッチンには合いません。
ですので、 引っ越しを機に倉庫入りし、それ以来使っていませんでした。
今回持ち物を見直していて、2年近く使わなくて平気だったってことは、手放しても平気よね?と自然に思えたのが、このワッフルメーカー断捨離のきっかけです。
ワッフルがどうしても食べたくなったら、どこかお店で出してくれる美味しいのを食べればいいし。
あと、数年前ホテル暮らし(安ホテルです)をしていたときに、同じタイプのワッフルメーカーで焼いたワッフルを飽きるほど食べたので、ワッフルの特別感が減って執着がなくなったのも理由のひとつです。
広告を出す
フェイスブック マーケットプレイスに広告を出すにあたって、このワッフルメーカーをアマゾンで買ったのは覚えていたのですが、いくらで買ったかは全然記憶にありませんでした。
検索してみると、新品・中古のリスティングはありますが、どうやら現在は製造されていないみたい。
同じモデルのものが今いくらで売られているのか、送料、状態などスプレッドシートに入力してみて、売り方を決めました。
ちなみに、日本では同じものが並行輸入だかなんだかで高値で売られているのを見ましたが、ぼったくりもいいとこ…わたしなら日本の値段では買いません。
フェイスブック マーケットプレイスの広告に最初に出す値段は129ドル。
この値段は今市場にある中古品の値段(送料込み)の上限寄りです。
わたしのワッフルメーカーは新品同様で付属品もすべて揃っていて箱も綺麗。
市場にある中古のもののなかで一番状態が良かったのでこの値段です。
でも、これで売れるとは全然期待していません。
これはいわば商品のお披露目用の値段です。
この商品に注目する人が、あ!欲しいな!と思って値段を見て、う!高っと次のアイテムに進むイメージ。
ワッフルメーカーは安いのがたくさんありますからね。
で、目にするたびに欲しいな、でも高い…と思ってもらうのが目的です。
実際わたしが出店している他のどの商品よりもViewの数の増え方が凄かったです。
そして、問い合わせはとても少なく、来ても、すぐにでも買いたい雰囲気で連絡してきて、その後急に ”I’m no longer interested” と切り捨て、売り手にすがらせて値切らせる作戦ミエミエのものや
(たとえば、わたしが No Problem! と会話を終えると、Sorry that was accidental… I’ll keep in touch と焦って書いてきたりします)
“ I can only do $60” と直球で値切ってきたりでした。
そして、フェイスブック マーケットプレイスに広告を出して3日目の木曜日、値段を99ドルに落とします。
値段が3桁から2桁にポンと下がると、ビジュアル的にものすごく安くなった気がしませんか?
ここでいいな~欲しいな~でも高い~と思っていた人に、あ!これなら買えるかも!と思ってもらうのが作戦です。
値段を落として数分以内にメッセージが来ました。
男性:Is this available?
私:Hi〇〇 , yes it’s available.
男性:Where are you?
私:The item is located in midtown Tucson.
男性:Can we do $80?
ほかの商品でも多いパターンなのですが、$99で出すと$80でどう?と聞かれることが多いです。
私:No, sorry, I’ve just reduced the price from 129 to 99 few minutes ago.
男性:Oh, okay, I’ll keep in touch.
この日はほかにも数件問い合わせが来ていました。
次の日、最初に問い合わせしてきた男性から再びメッセージ。
男性:Is this still available?
私:Hi 〇〇, yes it’s available.
男性:Can you deliver to 〇〇Ave and 〇〇St?
グーグルマップで見るとうちから10分ちょっとです。
私:Yes, if you are serious to buy it at $99.
男性:Yes, I’m serious if you can deliver it.
私:Sure, when?
男性:Like now? If you can?
今って…でもちょうど行ける!これは彼の気が変わらないうちにお届けしてしまいましょう。
私:Okay, 30 min?
男性:Sweet. Would you meet me at 〇〇cafe on 〇〇Ave?
I’ll buy you a coffee.
え!コーヒーなんて飲んでお友達にならなくていいし!
私:Oh no, you don’t have to! See you there.
ちょうど数日前、出会い目的で買うって言ってくる人もいるしね~、というはなしを友人としていたばかり。
まさかナンパ?
こんなオタクっぽいひと(失礼)が、ワッフルメーカーをこんなに欲しいなんて怪しくない?と警戒しつつも、待ち合わせはにぎやかな場所にあるカフェなので心配しなくてもいいかなと、ワッフルメーカーを車に積んで出かけました。
そのカフェはうちからあまり遠くないけど、普段全然行かないエリアにありました。
ちょうどお客さんカップルが入っていくところ。
お店のドアを開けると、彼と思しき男性がいました。
そして、フェイスブック マーケットプレイス記事初回の無料マットレスのときにも襲った「なぜ???」の嵐がわたしを再び襲います。
この彼、フェイスブックのプロフィール写真はオタクっぽいあやしい雰囲気だったのに(ピンボケのせい?)、実物の彼は全然違う、こざっぱりして爽やかなかんじなんです。
…別人レベルの写真を使うのが流行っているのでしょうか???
彼はカフェの店名の入った黒いTシャツを着て、お店の片隅でラップトップに向かっています。
もしや、彼は…。
私:もしかしてオーナーさんですか?
男性:Yes, I am.
あ、な~んだ!このカフェの経営者だったんですね!
どおりで、コーヒーすすめるわけです。
コーヒーおごるよっていわれてナンパ?と警戒したわたし、ほんとにもうしょうがないですね~笑笑笑
自分の勘違いに心の中で爆笑しつつ、彼にワッフルメーカーの箱を渡します。
彼は早速ワッフルメーカーを箱から出し、電源を入れてちゃんと動作するかチェック。
その間に、ウエイトレスさんが奥から現金を持ってきて、私の目の前で数えて渡してくれました。おつりナシ!
もう一度コーヒーをすすめられましたが、次の用事があるのでコーヒーは辞退してお店を出たのです。
その日のやりとりを始めてから30分で取引終了!
聞けば、お店ではフライドチキン&ワッフルが人気で、使っている同じワッフルメーカーの取っ手が壊れかけているので新しいのを探していたのだそう。
わたしがフェイスブック マーケットプレイスで売ったワッフルメーカーで焼いたワッフルを、地元のカフェのお客さんが喜んで食べて、カフェにお金を落としていくのね…。
あぁ、美しすぎます。
こんなかんじで、なんだか良い気分でカフェを後にしたのでした。
おわりに
いかがでしたか?
今回ワッフルメーカーを買ってくれた彼のように、あなたが売りに出したものを買う人はビジネスオーナーという可能性もありますね。
それに、自分目線だとこんなの誰も欲しくないだろうと思えるものでも、あなたの思いつかない理由で探しているひとがいるかもしれません。
たとえば、壊れているものでも、そのモデルの部品がほしいから買いたいとか。
いろいろなやり取りをしてみて、日本人同士のやりとりが一番ストレスが少ないというのは否めません。
でも、日本人に限定するとあなたが住む場所の日本人コミュニティーのサイズによってマーケットが限られてしまいますので、
さっさと売ってすっきりしたいときや、引っ越しの日が決まっていてあまり時間がないときは、
フェイスブック マーケットプレイスや eBay などのオンラインで、もっとたくさんの人の目につくパブリックな手段を選んだ方が効率的かもしれません。
追記
ナンパかもと警戒した自分を笑った後日、この間はコーヒーをごちそうできなかったので今度ごちそうさせてくれませんかというメッセージが届きました。
あら、やっぱりナンパ?!(笑)
丁寧にお断りしました。
フライドチキン&ワッフルに未練はありません。
今週の断捨離アイテム
Waring Pro ワッフルメーカー
La-Z Boy カフェテーブル
木製サイドテーブル
今週の売上げ
$259
(テーブルお届け時に頂いたガソリン代含む ← お気遣いありがとうございました?)
今週の学び
さくっと売りたいときは、多くの人目につくパブリックな手段を選ぶ
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